史上8校目の春夏連覇を目指した敦賀気比(福井)が花巻東に完敗した。センバツ優勝投手の平沼翔太(3年)が4回で1度マウンドを降り、7回から再び投げて18安打8失点。「自分の持てる力は全部出しました」と言い切った平沼は「実力不足でした」と続けた。

 篠原涼主将(3年)が5回裏に中堅へ3ラン本塁打を放ち1点差として相手を追い詰めたが、流れを完全に引き戻すことができなかった。平沼は「春の優勝後、いろんなプレッシャーもありましたが、できることはやりきりました」と涙は見せなかった。プロ注目のエースで4番は「これからも野球は続けますが、ピッチャーとしてやっていきたいです」と、甲子園を去った。