走攻守で沸かせるナイジェリア人の父を持つ関東第一(東東京)のドラフト候補、オコエ瑠偉外野手(3年)と、最速151キロを誇る東海大相模(神奈川)小笠原慎之介投手(3年)が決勝進出を懸けて激突し、東海大相模が準優勝した10年以来5年ぶりの決勝進出を決めた。

 東海大相模の打線が序盤から爆発。投げては先発した吉田凌投手(3年)が7回1失点と好投。救援した小笠原が2点を失ったが、最後を締めた。

 関東第一のオコエは5打数1安打、1得点を挙げた。



準決勝 東海大相模10-3関東第一


チーム
関東第一 0000001203
東海大相模41004100X10

【関】阿部-金子-小松原-田辺

【東】吉田-小笠原


【9回表】東海大相模・小笠原が締め決勝進出

2番 井橋 143キロ直球で打ち取り三ゴロ。

3番 伊藤 145キロの直球が肩付近に当たり死球。

代打 佐藤 外角チェンジアップを打ち、三遊間を破る左前ヒットで一、二塁。

5番 長嶋 138キロ内角直球で詰まらせ、三ゴロ併殺で試合終了。


【8回表】東海大相模・小笠原2失点もオコエ斬り

7回1失点の吉田からバトンを受け、小笠原がマウンドに上がる。

8回から登板した東海大相模・小笠原(撮影・今中雄樹)
8回から登板した東海大相模・小笠原(撮影・今中雄樹)

5番 長嶋 3球目、高め147キロ直球に空振りした長嶋のバットは勢い余って三塁方向へ飛んでいった。4球目、低めへの147キロ直球を右前へ弾き返しヒット。

6番 黒田 5球目、144キロ直球で打ち取ったかに見えた打球は高くバウンドして右前へ抜ける。 

7番 森山 4球目、スライダーがワイルドピッチとなり無死二、三塁に。カウント1-2から、144キロ直球が低めに決まり見逃し三振。

8番 鈴木 センター前に抜けるかという打球を遊撃杉崎が好捕。その間に1人が生還。挟殺で2人目の走者をアウトにしにいったが、東海大相模の守備が乱れ2人目も生還。

9番 丸山 128キロのチェンジアップで空振り三振。

▼1番オコエ・第5打席は小笠原から二ゴロ

小笠原は初球、131キロのチェンジアップで空振りを奪う。2球目、147キロのストレートで詰まらせ、二ゴロ。小笠原に軍配が上がった。


【7回表】関東第一・オコエがヒット&生還

▼1番オコエ・第4打席は左前安打 2死走者なしで打席に立つ。 ここまで抑え込まれている吉田に対し、カウント1-1からの3球目。内角直球をたたき、三遊間を破るレフト前ヒット

7回表関東第一2死、左前打を放つ関東第一・オコエ(撮影・狩俣裕三)
7回表関東第一2死、左前打を放つ関東第一・オコエ(撮影・狩俣裕三)

オコエは次打者、井橋の打席でワイルドピッチの間に二塁へ進塁。3番伊藤の右前打で生還した。


【6回裏】東海大相模が10点目

先頭杉崎が二塁打で出塁。1死三塁から、5番磯網がライトへ犠牲フライで10点目


【5回裏】東海大相模が追加点

無死一、三塁から7番竹内がセーフティースクイズ。三塁走者はスタートを切らなかったが、投手が悪送球し6点目

無死二、三塁から8番川地が適時打で7点目

さらに2死二、三塁から2番宮地の2点適時打で9点目


【5回表】関東第一・オコエは遊ゴロ

▼1番オコエ・第3打席は遊ゴロ 無死一塁で打席に入る。直球で追い込まれ、カウント1-2からスライダーに食らいついたが遊ゴロ。一塁へヘッドスライディングも間一髪アウト

5回表関東第一無死一塁、遊ゴロで一塁へ頭から飛び込むオコエ(撮影・上田博志)
5回表関東第一無死一塁、遊ゴロで一塁へ頭から飛び込むオコエ(撮影・上田博志)

1死二塁から2番井橋が一塁前へバントヒットも、二塁走者が三塁を回った後、一塁からの好送球に戻りきれずチャンスをつぶす


【3回表】関東第一・オコエは三振

▼1番オコエ・第2打席は三振 無死一塁で打席に入る。スライダーにタイミングが合わず、カウント2-2からのボールになるスライダーにはバットは止まったが、フルカウントから同じようなスライダーに空振り三振

3回表、空振り三振に倒れる関東第一・オコエ(左)。右は捕手の東海大相模・長倉(撮影・狩俣裕三)
3回表、空振り三振に倒れる関東第一・オコエ(左)。右は捕手の東海大相模・長倉(撮影・狩俣裕三)

【2回裏】東海大相模が5点目

2死二塁から遊撃のエラーで5点目

しかし、レフト森山がスーパーキャッチで6点目は許さず


【1回裏】東海大相模が4点先制

先頭の千野が左前打で出塁し、2番宮地が左翼線へ適時二塁打で先制

続く杉崎も一塁線を破る適時二塁打で2点目

4番豊田はレフトスタンドへ大会31号の豪快な2ラン

1回裏東海大相模無死二塁、2点本塁打を放つ東海大相模・豊田(撮影・狩俣裕三)
1回裏東海大相模無死二塁、2点本塁打を放つ東海大相模・豊田(撮影・狩俣裕三)

先発の阿部は5連打1四球で1死も取れず降板し、2番手で金子が登板。後続を抑える


【1回表】関東第一・オコエは三振

東海大相模の先発は小笠原ではなく、準々決勝に続き吉田

東海大相模先発の吉田(撮影・狩俣裕三)
東海大相模先発の吉田(撮影・狩俣裕三)

▼1番オコエ・第1打席は三振 カウント0-2からスライダーを3球続けられ、見逃し、空振りで2-2となり、最後はワンバウンドの球を空振り


関東第一は2死から四球で出塁でも盗塁失敗で無得点