新潟明訓の高津大嗣(だいし=2年)が公式戦初先発し、新発田農に7回コールド勝ちに貢献した。ヤクルト1軍投手コーチ・臣吾氏(46)の長男。父親譲りの横手投げから、変化球を駆使して6回を5安打無失点で切り抜けた。7回にはお役御免となり、遠藤龍一(2年)にマウンドを譲った。県大会は12日から開幕する。

 右横手から繰り出すシンカーとスライダーで、高津は新発田農打線を封じ込んだ。「雰囲気を楽しんだ」と、初先発の緊張さえ味方につけて好投した。

 6回を投げて5安打無失点。3者凡退は3回だけながら7残塁。2回戦の新津工戦(4-2)は3回1死からロング救援して6回2/3を無失点。この秋、12回2/3を投げて、本塁をまだ踏ませていない。

 「秋は自分が投げる、という自覚を持ってやっている」と背番号11は言う。2年生投手陣のラインアップは、背番号1の梶山駿介を筆頭に5人。本間健治郎監督(41)は「変則的な高津と左の梶山を軸に回したい」と話すだけに、高津も期待の大きさは分かっている。

 夏休みには緩急をつけた投球に磨きをかけ、打者のタイミングを外す技術力をアップ。変化球の制球力向上にも取り組んだ。直球に威力はないが「マイナスではなく、プラスにする方法を考えていく」と前向き思考だ。

 ヤクルト1軍投手コーチの父臣吾氏は、11年からBCリーグ新潟でプレー、12年には選手兼任監督を務めるなど、新潟の地に縁が深い。しかし、高津はそんな事情とは無関係に新潟明訓に進学した。「高校3年間で伸び伸びと成長できる環境と指導者がいる」。

 今秋がその成長を遂げるための第1歩。背番号17をつけた今夏(3回敗退)はワンポイントでしか投げる機会がなかったが、新チームでの重要度は増している。「今のチームはトータルで見て自信を持っていい」。そう話した中には、もちろん高津自身も入っている。【涌井幹雄】

 ◆高津大嗣(たかつ・だいし)1998年(平10)11月24日、東京都生まれ。青山学院中等部卒。中学では主に内野手。投手に本格的に取り組んだのは高校入学後。高校での公式戦デビューは今春の2回戦・村上戦の途中から。家族は両親、弟。175センチ、66キロ。右投げ右打ち。血液型B。