奪三振ショーで幕開けだ! 常葉学園橘が御殿場西を延長13回の末に下した。常葉橘のエース谷脇亮介(2年)が8者連続を含む22奪三振で1失点完投勝利を収めた。打っても1点を追う7回に同点適時打を放ち、今夏8強止まりで中部地区大会でも4位に終わった姿とは別人だった。連投も視野に、今日20日の2回戦では掛川西と対戦する。
谷脇が世代トップクラスを証明して見せた。4回にスクイズで先制されたものの、5回まで3安打1失点。グラウンド整備後の6回からは異次元の投球を見せた。序盤は高めに浮いていた直球が低めに次々に決まり、同回先頭打者から8回2死まで空振り4つ見逃し4つの8者連続三振。その後も13回まで三振を奪い続けた。
6回以降で許した走者は13回の1安打のみ。結局5回をのぞいて毎回三振、4安打3四死球で勝利につなげた。谷脇は「真っすぐがよかった。真っすぐで押していこうと腕を振っていきました」と振り返った。
自身でも記憶がないほどの三振数だ。好投のきっかけは夏の敗戦とそこからのトレーニングだ。今夏準々決勝で飛龍に1-2のサヨナラ負け。体力面を強化するため走るだけではなく体幹トレーニングの量を増やした。
1カ月ほどで「体重が2、3キロ増えて太ももが太くなった」と谷脇。しかし地区大会は準決勝、3位決定戦と敗戦。黒沢学監督(38)も「最後の2試合はよくなかった」と振り返る。下級生エースとして夏の大会を投げた疲労も少なからず影響していたようだ。
トレーニングの成果で、直球の威力は確実に増した。それでも100%納得した様子ではない。快投にも谷脇は「まだ夏の敗戦は忘れられないし、不安な気持ちで入った。まだ本調子ではないけど、調子は上がってきている」と口数は控えめだ。
クールな印象だが、この日は最速139キロを表示し、投球の際に気合の声がもれるほどだった。今日20日の掛川西戦に向けても「投げるつもり」と連投を歓迎していた。【加納慎也】

