大相撲に倣え-。昨秋の全道高校野球を制し、今春、初のセンバツ(3月20日開幕・甲子園)出場が濃厚な札幌第一が8日、札幌市内の同校室内練習場で始動した。約7時間に及んだ練習の冒頭、年明けに明治神宮(東京)で必勝祈願を行い、大相撲3横綱の奉納土俵入りを見学した菊池雄人監督(43)が、日本の国技から学んだ思いを吐露。大相撲の精神を手本としたメンタル強化を、ナインに説いた。

 菊池監督 みんなが横綱になれるわけじゃない。それを支える人がいて伝統を守ってきた。本当に強い人は、見られることを受け止める。威厳、風格、配慮…。ある意味、それは高校野球の宿命。みんなも本当の強さを身に付けて欲しい。

 右手には、新年の誓いとして色紙にしたためた「綱」の文字。「つながり」と「こうじょう(綱上・向上)」を意識して選んだ今年のテーマを、約30分にわたって熱弁した。

 前日7日、明治神宮で宮司を務める同校OBのはからいで、横綱日馬富士、白鵬、鶴竜の土俵入りを間近で鑑賞したばかりだった。関わる人々や環境に感謝し、評価に惑わされず、正しい道を歩む強い精神。江戸時代から受け継がれる一流の極意を、感動が薄れる前に選手に伝えたかった。

 必勝祈願のお札に緒を結んだ上出拓真主将(2年)は「野球も1人では出来ない。ミスをカバーし合えるように、互いにコミュニケーションを大事にしていきたい」と指揮官の思いを受け止めた。センバツ出場校決定は今月29日。吉報に備え、内面から磨きをかける。【中島宙恵】