全国準V対決は東海大札幌に軍配が上がった。札幌地区が全道のトップを切って開幕し、昨春センバツ準Vの東海大札幌が、今夏の甲子園準優勝の北海に逆転勝ちした。1点を追う8回。先頭の3番浦田純平主将(2年)の三塁打を口火に、一挙4点を挙げひっくり返した。夏の南大会準決勝で7回コールド負けを喫した相手にリベンジし、2年ぶりに秋初戦を突破した。

 秋初戦、東海大札幌の勝利を欲する思いが勝った。校歌を歌いながら涙を抑えきれない選手もいた。相手の北海には、甲子園準Vメンバーが7人残っていた。初回に先制したが2回に逆転された。試合をひっくり返したのは終盤。2時間23分の戦いを終えて大脇英徳監督(41)は「疲れました」と、ホッとした表情を浮かべた。

 2回以降無得点に抑えられたが、8回に相手先発の阪口を攻略した。先頭浦田が左越えの三塁打を放つ。それまで3打席無安打だったが「絶対自分がチャンスメークしてやろうと思って打席に立った」。スクイズ(記録は内野安打)で同点に追いつき、なおも無死一、二塁。送りバントが野選と失策を誘い、2人が生還。さらに犠飛で、この回一挙4得点。「自分を(ホームに)かえしてくれようと続いてくれて、点数が入った」。運も味方につけ執念の小技大技で試合を決めた。

 夏の雪辱戦だった。南大会準決勝で1-8の7回コールドで甲子園への夢を絶たれ、「屈辱的だった」(浦田)。当然、北海の甲子園での戦いが気になった。練習の合間にネットの速報でチェックし、集まってテレビで試合を見て目に焼き付けた。悔しさもあったが、しのぎを削る同じ札幌地区のチームの躍進。大脇監督からの「自分たちの野球をやれば全国で勝てるんだ」の言葉で、気持ちを奮い立たせた。

 「相手が北海だっただけ。まだ地区の1回戦」と浦田。先発した高杉勝太郎投手(2年)は9回2死で降板も、3失点(自責1)と試合をつくった。「素晴らしい成績を残した相手にここまでの投球ができたのは成長できたのかな」と自信を得た。大きな1勝の勢いに乗り、準優勝した昨春以来のセンバツへ、挑戦を続ける。【保坂果那】