ソフトバンクが開幕2戦目も勝てなかった。工藤公康監督(52)は8回の守りで指示を徹底できなかったことを悔やみ、「僕のミス…」と猛省。2点リードを守れず、延長12回引き分けに終わった。開幕から●▲は11年以来。オコエフィーバーに沸く敵地で白星が遠いが、第3戦で逆襲を誓った。
試合終了の時刻には、すっかり日が沈んでいた。工藤監督は苦笑しながら、球場を後にした。「長い試合だったな」。今季初勝利が手中からこぼれ、延長12回ドローに終わった。開幕から2戦連続で白星なし。●▲発進は11年以来。もどかしさが漂う中、指揮官は選手を責めない。自らの采配を猛省していた。
「一、三塁で、はっきりと指示を出せばよかった。1点あげてもいい、と」
悔やんだのは、2点リードで迎えた8回の守備だ。2死一、三塁で打席に銀次。2球目に一塁走者の岡島が盗塁を試みた。高谷は三塁走者の動きを警戒しつつ、送球しなかった。今季から導入されたコリジョン(衝突)ルール。捕手が本塁にブロックできないため、微妙なタイミングのクロスプレーは不利になる。相手もそれを計算にスタートを切る。二塁に送球すれば、本塁生還の確率は高い。「(三塁を)チラ見でセカンドに、とは言っていたんだが。1点で済んだ所を2点取られたのは、僕のミスです」と指揮官は振り返った。直後に銀次の同点タイムリーが飛び出した。
自らのベンチワークを反省したが、白星がなくても、後ろは向かなかった。打線は8安打10四球で毎回のように出塁したが、6回以降は追加点が取れなかった。それでも工藤監督は言う。「チャンスは作ったし、1本出ればというのはお互いさま。プレッシャーはかけたし、次につながる」。5番は流動的だが、起用したカニザレスが2安打1打点。きっかけさえつかめば、得点力は上がる。
敵地の雰囲気は独特だ。梨田新監督のもと、新人オコエの加入で楽天サイドは異様な盛り上がりを見せている。それでもこのまま未勝利で仙台を離れる訳にはいかない。「明日がある! 引き分けて、悔しい思いはある。1個勝って、帰りたい」。開幕第3戦の逆襲を誓った。【田口真一郎】



