注目ルーキーはオコエだけじゃない! 楽天のドラフト3位新人の茂木栄五郎遊撃手(22)がソフトバンクとの開幕2戦目で、プロ初安打を含む長打2本をマークし、強烈な存在感を放った。2戦連続「6番」で先発出場し、2回に昨季から負けなし9連勝中のバンデンハークから右中間へフェンス直撃の三塁打。9回には左中間を破る二塁打を放ち、スタメン起用にこたえた。試合は延長12回、4時間39分の熱戦の末、銀次内野手(28)の起死回生の同点適時打でドローに持ち込んだ。

 即戦力ルーキー茂木が本領を発揮した。2回。カウント2-2から、バンデンハークの8球目だった。真ん中に入った147キロ速球をフルスイングし、右中間フェンス直撃の三塁打。プロ入り初安打を長打で飾った。茂木は「オープン戦で対戦しているので、球の軌道は頭にあった。打った瞬間、捕られるかなと思いましたが、ヒットになってくれてよかった」。スタンドで両親が観戦する中、記念のボールを手にし「両親にあげると思います」と笑顔を見せた。

 9回にはバリオスから左中間へ二塁打を放ち、マルチ安打をマーク。広角へ打ち分けるバットコントロールでスタメン起用の期待にこたえ、オコエに負けじと存在感をアピールした。前日25日の開幕戦では4打数無安打も、プロ初打席で中堅へ大飛球。柳田に好捕されたが、手応えはつかんでいた。凡退した打席を冷静に分析し、「強くバットを振れるボールが来たらしっかり振る」と気持ちを切り替えていた。

 もともと打撃には定評があった。しかし、オープン戦では打率2割1分2厘と苦しんだ。実はその要因の1つに守備位置のコンバートがあった。早大時代は三塁だったが、春季キャンプからチームの課題だった遊撃へ挑戦。「守備でミスをした後は、打席で切り替えられない部分があった」と重圧を感じていた。

 だが開幕から6度のゴロを無難に処理し、「打撃の状態も上がっていくと思います」と、守備の自信が打撃にも好影響をもたらした。梨田監督は「2本ともホームランでもおかしくない当たりだった。追い込まれてからも粘れる。思った通りの活躍をしてくれています」と目を細めた。開幕からスタメンを“もぎ”取った男が、不動のレギュラーを目指す。【田口元義】

 ◆茂木栄五郎(もぎ・えいごろう)1994年(平6)2月14日生まれ、東京都出身。桐蔭学園では甲子園出場なし。早大3年秋に首位打者、4年春に12試合で打率3割9分、5本塁打。全日本大学選手権でMVPに輝いた。大学日本代表に2度選出。171センチ、75キロ。右投げ左打ち。