阪神ドラフト1位の高山は、やはり「甲子園の申し子」だ。カクテル光線でも背番号9が映える。3回2死。横山の変化球を見極め、4球目の内角低めカットボールに反応する。巧みなバットさばきで左中間へ。センター丸がダイビングしたが捕れず、二塁打。プロ初の聖地で「H」ランプをともした。
「(1打席目に)フォーク、スライダー、低めのボール球を振ってしまった。うまく2打席目に。ヒットになったことは、やはりいい。でも、あの打ち方がすべてではないですから」
この日も「安打王」を守った。6試合連続安打で、今季19安打目は、前日7日に肩を並べた昨季の首位打者、ヤクルト川端と堂々渡り合う。虎党もヒットマンの「本物」ぶりを確信しただろう。甲子園ナイターは昨年8月、大学日本代表として参加した高校日本代表の壮行試合以来。それでも、攻守ともにそつがない。
興奮絶頂のサヨナラ勝ちも輪に加わった。これがプロの甲子園だが「やりづらさはなかったですね」と平然と言い切る姿が頼もしい。全国制覇した高校時代からたどると、オープン戦などを含めて聖地での先発試合は17試合連続安打。不慣れな移動日試合でも結果を残し、筋金入りの勝負強さを発揮した。【酒井俊作】



