巨人が4月2日に完封負けした広島先発の黒田を攻略、首位に浮上した。

 束になって黒田を崩す。巨人の断固たる決意が、立ち上がりの攻撃に詰まっていた。高橋由伸監督(41)は「それぞれが対策をした結果」と話した。対策はそれぞれだったのかも知れない。しかし、それぞれの対策は一致し、線として機能した。

 1回1死、片岡が右前打で出塁。外角球に合わせない強いスイング、強い球足がのろしだった。

 2死から4番ギャレットがしぶとく四球で歩く。クルーズが2球目の食い込んでくる内角に、内からバットを出した。片岡同様の強いスイング。詰まっても内野の頭を超える。先制の右前適時打。亀井も仕掛けが早い。2球目の内角。芯を外れても強振が勝る。中前に落ちる2点適時打で主導権を奪取した。

 2回。ギャレットの適時二塁打もバットの根元だった。「強くたたくことだけを考えて打席に入った」。しかしパワーで右中間を割った。3回。村田の右越え1号は初球。「右方向への強い打球を打てた」。5回。クルーズの決勝4号も2球目だった。

 追い込まれる前に仕留める。動くボールにおくせず、強く射抜く。しかもセンター~逆方向へ。分かっているが遂行するのは難しい。技術と意思が両立していた。

 試合前、熊本地震の犠牲者へ黙とうをした。高橋監督は「大変だろうと思う。我々は立ち止まっても、どうしようもない。できることをやって、協力できることは協力して」と語った。できることとは勝つこと。力強ければ、なおいい。黒田を落として首位だ。