「オレはラッキーボーイだぜ!」。長い試合の後、メッセンジャーは苦笑しながらバスに乗り込んだ。そのセリフももっともな展開だ。5回11安打7失点でも勝利投手になれるのだから、野球は面白い。

 1回から味方打線が3得点。ラクに運べるかと思ったがそうはいかない。1回裏、好調広島打線にいきなり3連打を浴び、無死満塁になった後、注目の新井に走者一掃の二塁打を浴びて同点。安部にも適時三塁打を食らって、あっという間の4失点で逆転された。

 「ブルペンとマウンドの硬さがあまりにも違っていたんだ。マウンドそのものは良かったんだがブルペンが軟らかすぎて。とにかくここで最初に投げるときにいい記憶はないね」。心理的要因もあってか、味方が逆転してくれた後も2被弾で3失点。結局、7失点だから胸は張れない。

 広島戦勝利は2年ぶりだがマツダスタジアムでの勝利となれば13年以来。同球場は苦手で昨年は登板すらなかった。香田投手コーチは「いろいろあるけど苦手をつくっちゃいかん。挑戦していかないと」と話した。

 開幕投手を任せた指揮官も「読まれているのか、フォークは見られて、真っすぐは…。でも修正するでしょう」と分析。その上で「勝ちついたでしょ? 5回7失点の勝ち投手。メッセがどう恩返ししてくれるか、次回が非常に楽しみ。オレは言うからね。『恩返ししろ』と」。独特の表現で奮起を願っていた。【編集委員・高原寿夫】

 ▼メッセンジャーが7失点しながら勝利投手。14年8月5日ヤクルト戦で8失点しながら白星を手にして以来、来日2番目の大量失点勝利となった。広島戦の勝利は、14年9月14日以来、2シーズンぶり(昨季は3戦3敗)。マツダスタジアムに限れば、13年7月5日以来、3シーズンぶりの白星となった。