勝負の分かれ目で、巨人高橋由伸監督(41)が信念を貫いた。
0-0の7回2死満塁。DeNAの左打者倉本に対し、変則右腕の田原誠から、左投手にスイッチする策もあった。だが、ベンチを動かなかった。結果は走者一掃の適時三塁打を浴び、敗戦が決まった。試合後、左投手に交代する選択肢はなかったかと聞かれた高橋監督は「いや」と即答した。
「こっちの指示通り投げてくれていると思うし、あのイニングは田原誠になんとか1イニング抑えてもらいたいなと思った」。
抑えられるという計算があったうえでの用兵。目先の1勝だけでなく、長いペナントを見据え、経験を積ませたい考えもあっての続投だった。勝利は逃した。それでも「終始、打者陣が(DeNA井納に)なかなか対応できなかったのかなと思う。どっちにしたって点が入らないと勝てない。何とか点を取らないと」と冷静に振り返った。今季2度目の無得点負けは、未来への糧とする。



