最下位オリックスは28日、コーチの配置転換を発表した。育成担当の鈴木郁洋コーチ(40)が1軍バッテリーコーチとなり、三輪隆1軍バッテリーコーチ(46)と入れ替える。今月に入って投手コーチを2度配置転換しており、まだシーズン序盤ながら2週間で3度目という異常事態だ。

 横田昭作球団副本部長は「開幕してからバッテリー部門がうまくいかない部分があった。(捕手が)窮屈なリードになっているし、四球も多い。鈴木コーチは(昨年)1軍の経験もあるので」と説明した。四球数はリーグ最多124。最少ソフトバンクの64の倍近い。リーグワーストのチーム防御率4・99を招く要因となっている。

 この一連の配置転換は現場トップである福良監督の意向より、球団の主導で行われた。本来ならシーズン前に全143試合を戦い抜くコーチ陣を整えるべきはず。それができなかった球団、フロントの責任は大きいと言わざるを得ない。オリックスはここ10年のうち7年でシーズン中にコーチを入れ替えている。昨年も監督人事を含め3度行われた。また…の印象は強い。

 この日は京セラドーム大阪で指名選手による練習が行われた。参加していた三輪コーチには、練習後に球団から通達されたようだ。現在チームは9勝15敗と低迷。カンフル剤が白星につながることを期待するしかない。【大池和幸】