日本ハムが、ゴールデンウイーク反攻へ秘策を繰り出すことが28日、分かった。今日29日から2位ロッテ3連戦(QVCマリン)、5月3日から首位ソフトバンク3連戦(札幌ドーム)と続く。ローテーションの谷間だった5月5日の先発に、ドラフト2位加藤貴之投手(23)のサプライズ起用が濃厚。既にプロ初勝利を挙げているシンデレラボーイを「鷹狩り」の使者に指名した。同カードでは急性腰痛で2軍調整中の浅間大基外野手(19)が、今季初昇格する可能性も出てきた。

 ソフトバンク追撃のキーワードは「加藤鷹」だ。序盤戦の分岐点になる上位2強との2カードへ向け万策を温めていることが、分かった。開幕から中継ぎと先発の「二刀流」で起用しているルーキー加藤に白羽の矢を立てた。今日からのロッテ3連戦が雨天中止などの影響を受けず、予定通り日程を消化した場合に、大役を託す可能性が高い。独走気配のV候補筆頭との3連戦、3戦目の先発マウンドへ送り込む。

 あえぐ状況打開の切り札は、ソフトバンクもまだ見慣れぬ「かとう・たかゆき」という男だ。新日鉄住金かずさマジックからドラフト2位入団した左腕が「鷹狩り」を狙う1枚のピースに、指名された。同3連戦は有原-吉川とチーム勝ち頭3勝コンビからつなぎ、残る1枠として選出されることが濃厚になった。ソフトバンク戦に今季2試合に中継ぎ登板して計1回2/3を無安打、無失点。モデルケースは少ないが、タレントぞろいの打線に通用する可能性は示していた。

 実現すれば先発は3度目の登板。2度目の前回、16日ロッテ戦は6回をわずか69球で4安打無失点。パの新人一番乗りで、白星を挙げた。抜群の投球テンポと、強心臓が持ち味。2軍で調整中の中村、斎藤ら他候補を押しのけ、今回も駒が手薄になった急場を託されることになりそうだ。前夜はサヨナラ勝ちで勝率5割に復帰。振り出しに戻して一夜明け、移動休日だった栗山監督は控える2カードを見据えていた。「本当にチームの力が試される」。3位からの一気浮上チャンスへ。ジョーカー加藤でひと泡、吹かせにいく。【高山通史】