ピッチャー藤川のコールに横浜スタジアムがどよめいた。開幕から先発として苦しんできた阪神藤川球児投手(35)がリリーフとして再スタートを切った。西日を浴びて2点ビハインドの8回から登板し、1回を3安打。試合後の藤川の表情はスッキリしなかった。
「まだまだです。これからですよ」
毎日のようにブルペンで肩を作る中継ぎは、少ない球数で打者を仕留めることも求められる。だが、この日は最速147キロを計測するも直球をファウルされる場面が多く打者5人に26球を要した。2死一、二塁の場面では代打下園に直球を右前にはじき返された。右翼手板山の好返球がなければ、失点していてもおかしくないシーンだった。
まだ試運転の段階だ。オフの自主トレ、今春キャンプは先発として調整してきた。配置転換が決まってから数日しかたっていない。日米通算222セーブ右腕も「(中継ぎは)前のことなので、あまり覚えていない。新しくやっていかないといけない」と、一からスタイルを作り上げるつもりだ。
リリーフ転向1戦目はビハインドの場面だったが、安定した投球を続ければ厳しい場面で投入される可能性もある。金本監督は「球自体はやはり良かった。あとはコントロールなのかな」と評価しつつ、課題も挙げた。藤川は「チームがいい方向に進めばいい。それだけ」とキッパリ。求められればポジションは関係ない-。背番号18が新たな1歩を踏み出した。【桝井聡】



