楽天は、中5日で先発した釜田が強気を通す6回無失点の好投。2カ月ぶりにビジター戦を勝ち越した。「ふがいないピッチングが続いていた。ファームでもおかしくなかった。向かっていくことだけを考えていた」と追い込んでのマウンド。3点をもらった1回、1死一、三塁で中日の4番ビシエドを迎え、「開き直るしかない、ちょうどいい場面」と腹を据えた。

 1ボールからの2球目。内角やや高めに148キロを通し「いいところに投げ切れた」。遊ゴロ併殺で脱出した。3回も1死一、三塁でビシエド。2ボールから同じコースに145キロを放り込み、再び詰まった三ゴロ併殺に封じた。「開き直りが強くて『打たれたらどうしよう』とは思わなかった」。怖い助っ人の弱点を夢中で攻め抜いて、打率を2割台に落とした。

 変化球に頼る自分が「かわしていた」と気にくわなかった。「直球主体、球数を少なく。いい形で臨める」。武骨にもぎ取った2勝目の手ごたえが、もう次へと向かせた。「突如、崩れることがある」と早めの継投で後押しした梨田監督は、「攻めた。ボールに気持ちが乗り移っていた」。楽天の金看板である岩隈の「21」を背負う男を認めた。【宮下敬至】