ソフトバンクが「セの落とし穴」にハマった。延長11回裏2死三塁の大ピンチ。ブルペンから連絡が入った。「2アウトから、行ける」。サファテが登板を志願した。今季は登板数が多く、回の途中での起用はなるべく避けたかった。それでも守護神が男気を見せ、工藤監督も「明日も試合がないので、行ってもらうことにした」と決断。広島野間を空振り三振にしとめ、サヨナラの危機を防いだ。

 ここまではよかったが、計算違いが生じていた。そのままサファテが9番に入ったため、12回表の攻撃で打順が回ってきた。当然、代打は出せない。広島時代の12年8月以来、通算2度目の打席はあえなく三振。1アウトを献上し、無得点で勝ちがなくなった。

 工藤監督は潔く振り返った。「急きょ行ってもらったので、外野に(選手を)入れる準備ができてなかった。すみません…」。11回裏の交代時、同時に野手を入れ替えておけば、打席に立たずにすんだ。DH制に慣れていた分、対応が遅れてしまった。

 結局、12回裏に、サファテが自らの悪送球でピンチを広げ、サヨナラ打を許した。「次は失敗しないようにしたい。(打席で)ホームランを打っておけばよかったね」と反省した。昨季も負け越した広島に1勝1敗1分けと勝ち越せず。全球団に勝ち越してのリーグ制覇は、交流戦2カード目でなくなった。【田口真一郎】