恐縮ですが、白星いただきました。ロッテのドラフト2位関谷亮太投手(25)が阪神打線を5回2/3、6安打2失点(自責1)。2勝目を挙げたが、初の本拠地お立ち台では腰が低かった。「田村のリードが良かったと思います。本当に野手の方が、しっかり守って、打ってくれました」と感謝の言葉を並べた。さらに、インタビュアーから「幕張のアニキ」と呼んでいいかと聞かれると「そこは…、恐れ多いんで…。あまり…」と詰まりながら答えた。

 マウンドでは一転、敵に立ち向かった。毎回走者を背負っても動じない。同点の3回2死一、三塁で原口にぶつけた。ギロッとにらまれた。「申し訳なかった」が、動揺しなかった。次の高山をフルカウントから内角低め144キロで見逃し三振。日大三、明大の2年後輩だが「高山の方がずっと注目されて、すごい選手。後輩と思わずに行った」と、ねじ伏せた。

 恐縮する登板が続いている。デビュー戦の5月21日オリックス戦は、日大三の先輩・近藤一に投げ勝ち初勝利。小学生の頃、甲子園で投げる姿を見て日大三中への進学を決めた憧れの人だった。プロ2戦目の1日広島戦は、明大で2年上の野村が相手。6回2失点で勝利した先輩の姿に「やっぱり良い投手です」と尊敬のまなざしを向けた。

 そして、3戦目。さすがに、もう投げ合う先輩はいなかったが…。社会人時代から顔が似ていると言われていた金本監督が敵将だった。チーム内では「鉄人」の呼び名も。だから「幕張のアニキ」。本人は恐縮しきりだが、素顔は本当にアニキだ。成田、原ら同期の高卒投手たちを食事に誘う。寮の近くで中華料理をつつきながら、語り合う。

 伊東監督は「粘りのある投球。球自体はすごくよかった」とねぎらった。2勝目は地元ファンへのあいさつ代わり。頼れるアニキになる。【古川真弥】