ソフトバンクが、柳田悠岐外野手(27)の1発でDeNAに3連勝した。3回、2試合連続となる今季10号。4年連続2桁本塁打を達成した。ギータ弾が出れば今季負けなしの10連勝。8日は鼻毛抜きシーンをテレビで映されて爆笑を誘ったが、この日も本業でファンを喜ばせた。交流戦でも首位に浮上。今日10日から巨人をホームで迎え撃つ。

 柳田が、詰まりながらも左翼ホームランテラス席まで運んだ。2-1で迎えた3回2死、井納の内角球を逆方向へ10号ソロ。「スイング自体はよかったが、アウトかなと思って走っていた。思っていたよりも伸びた」。今季3度目の2試合連発は、自身も驚きの1発だった。

 初回の同点打も柳田だった。先頭今宮、城所に続く中前適時打。すかさず今季9個目の二盗も決めた。今年は相手のマークが厳しく、開幕直後は打率1割台に低迷した。だが、ようやく2割9分6厘まで上昇。3割超えも時間の問題だ。

 前日はベンチで鼻毛を抜いている姿をテレビカメラで映され、お立ち台で「今度から気をつけます」と爆笑を誘った。この日も球場入りする際に「そんなに面白かったですか? ファンの皆さんが喜んでくれてよかった」と笑顔で話していた。昨年もトリプルスリー達成を記念してTシャツを作り、チームのスタッフに配った。「いつもお世話になっていますから」。ファンや周囲の人に喜んでもらうこと、それが柳田のパワーになっている。

 チームは貯金22となり、交流戦でも首位に立った。だが、工藤監督は「交流戦でシーズンが終わるわけではないので」と、その先を見据える。目指すはあくまでV3。今日10日からは巨人を本拠地に迎える。また柳田が、ファンを喜ばせてくれるだろう。【福岡吉央】