虎4連敗目の黒星は、失点シーンに守備の粗さが目立つものだった。初回の先制点には捕逸が絡み、2回の失点には外野からの本塁返球をめぐるミスがあった。今季2度目の同一カード3連敗を、金本監督は「正直力の差。実力の差がモロに出た3試合」と振り返った。借金は今季ワーストの3。虎に正念場が訪れた。

 金本阪神初の4連敗で、ついに借金は最多の3にふくらんだ。投打がかみ合わず、今季2度目の同一カード3連敗。金本監督は「正直力の差。明らかに実力の差。力がない。その差がモロに出た3試合だった」とまた苦々しく振り返った。

 藤浪の不調で主導権を握られたことも響いたが、課題の打線も低調なまま。先発二木らに7安打で2得点。4回と6回以外は、チャンスらしいチャンスも作れなかった。初戦は2度のバント失敗で好機を作れず。2戦目は好機を作ってもあと1本が出ない拙攻13残塁。そしてこの日は守りのほころびも目立った。

 初回に与えた先制点は原口が捕逸したバッテリーミスだった。2回の4点目は左翼高山の本塁送球がそれ、アウトのタイミングながら二塁走者の生還を許した。5回は横田が中前のポテン安打を後逸してダメ押しに近い6点目のタイムリー…。金本監督は「チャレンジしたんだから横田を責める気はないよ」とうなづいた。だがすべてがちぐはぐで必然に近い負け方だった。

 「今打線は沈みがちだけど、うちはほとんど1軍経験ゼロの選手たちでやってる。勝つためのメンバーでベストのメンバーでやっているわけだからね」

 監督は自身に言い聞かせるように言った。この日は1~4番を鳥谷、西岡、ゴメス、福留の主力で固めた。だが5番以降は原口、高山、陽川、横田、北條とほぼ今季初1軍の若虎。ミスも続出した“若さ負け”は、超変革途上の試練で、生みの苦しみなのか。

 「歴然としてる。うちの若い選手のスイングを見ても、(ロッテとは)速さ、強さが違う。投手もそう。(ロッテは)ボールが強い。実力の差ですよ」。また「実力の差」と繰り返し懸命に現実を受け止めた。

 首位広島とも今季最大の4・5差に開いた。その上、藤浪と原口が負傷離脱に追い込まれる可能性も出てきた。このままズルズル失速するわけにはいかない。この危機をどう乗り越え、どう立て直していくのか。今日10日からは3戦目に大谷も先発してくる日本ハムとの3連戦。逆境での反発力が試される、大事な札幌決戦だ。【松井清員】