楽天オコエがパ・リーグ球団を相手に初の打点を記録した。2点を追う5回1死一、三塁、チーム初得点の犠飛。オリックス西の外角直球を捉え、右中間へ十分な飛距離のフライを打ち上げた。「あの場面で最低限の仕事はできました」と安堵(あんど)の表情をこぼした。

 チームが敗れ、犠飛の他は2打数無安打。9回無死二塁の好機では代打伊志嶺を送られ、笑顔はない。「西さんはコントロールがよくて、うまく対応できませんでした」。それでも62年の阪急-大毎戦以来、54年ぶりに沖縄で行われたパ・リーグ公式戦で自身のリーグ戦初打点をマーク。大声援を背中に受け「声援がすごかった。甲子園を思い出しました」と懐かしんだ。梨田監督は「54年ぶりの試合で、不思議なことにオコエが初打点を挙げるんだからね。珍しいこと」と振り返った。残り1戦。勝ちにつながる1本を放つ。