右足首痛で別メニュー調整中の日本ハム大谷が14日、1月末以来となるマシン打撃を行った。栗山監督が見守る室内練習場で、マシンを相手に46スイング、さらに城石打撃コーチを相手に56スイングの打撃練習もこなした。「また違う力も入る。外で打つ準備。少しずつ強度が上がってきていると思います」。ひとつステップが上がり、楽しそうな表情も見せた。

 この日は侍ジャパンの小久保監督が視察に訪れ、WBC出場見合わせを発表して以降、初めて顔を合わせた。「すいませんでした」とあらためて謝罪。患部の現状の報告などを行った。

 少しずつ練習メニューは変わってきているが、けがをかばって他の部分に影響が出ることを恐れ、リハビリは慎重に進めている。炎症が治まり「もとの感じになって、気持ちよく投げるのが一番」だが、骨棘(こっきょく)がなくなるわけではなく、大谷は「(手術で)取るにこしたことはない。そのタイミングがいつになるのか。相談していきたい」。復帰を目指しているいま、すぐにメスを入れることはないが、長期的な視野にたてば選択肢のひとつとして残している。

 栗山監督は「あれだけ強く打った後、体がどうなるか。明日(15日)の状態を見たい」。大好きな野球を思う存分プレーできるように、辛抱のときは続く。【本間翼】