西武に吉兆だ。宮崎・南郷キャンプ休日の15日、太公望のメヒアが、屈指の釣り場である南郷沖に釣行。立派としか言いようのないタイとヒラメを釣り上げた。竜宮城さながらの好釣果に「楽しかった。前回(9日)のリベンジができたよ。自分で釣った魚は自分で料理したい。素揚げしたい。地元の人たちに感謝。南郷はとてもいいところだ」と魚影の濃さに感激した。

 新外国人のアレクシス・キャンデラリオ投手(34=前ドジャース)フランク・ガルセス投手(26=マーリンズ)に十亀も連れだった釣行。超が付く高級魚のシロアマダイも交じり、イルカの群れとウミガメにも遭遇する最高のオフになった。いかにも幸を運びそうな海の命と触れ合ったが、縁起物はこれだけじゃない。

 10日、温暖な南郷にしては珍しく雪が降った。これは日本一となった04年以来のこと。1月には、西武第2球場の上空からブラックバスが舞い落ちた。欧米でファフロツキーズ、日本では怪雨(かいう)と呼ばれ、古くから神秘とされる現象だ。大地の力も味方に付け、辻監督の船出は順調そのもの。南郷キャンプは大きなケガ人もないまま、最終クールに突入する。【宮下敬至】