巨人ドラフト1位ルーキーの鍬原拓也投手(22)が19日、川崎市のジャイアンツ球場で行われたイースタン・リーグのロッテ戦でプロ入り初の2軍戦に先発し、4回1/3、3安打4失点で降板した。

 初回、1番伊志嶺、2番高浜に連打を浴び、無死一、二塁のピンチを招いた。続く3番細谷を投ゴロに打ち取り併殺を狙ったが、二塁へ悪送球。その間に二塁走者が生還し、手痛いミスで先制点を許した。1死後、死球で1死満塁。6番ペゲーロに右前2点適時打を打たれ、この回3失点。37球を要し、立ち上がりに課題を残した。

 それでも2回以降は最速149キロの直球を軸にシンカー、スプリットを低めに集め、テンポよく投げ込んだ。4者連続空振り三振を奪うなど、2、3、4回をいずれも3者凡退で切り、完璧な投球を披露した。

 5回は先頭から連続四球で無死一、二塁とするが、この日1軍から2軍戦に参加し、マスクをかぶった大城が3番三家のバントを素早く三塁へ送球。二塁走者を刺した。1死一、二塁の場面でリャオへ交代。プロ入り最多の91球を投じた右腕は、スタンドのファンから拍手を受けながらベンチへ下がった。

 プロ相手の実戦初登板を終え「緊張しました。これが今の自分の実力だなと感じました。技術的にも精神的にもまだまだ未熟な面が多かった。初回に先頭を出してから崩れてしまったが、2回以降は自分のピッチングができた。先発として5回は投げきらないといけないと思うので、同じミスを2度しないように、次に向けて課題を1つ1つつぶしていきたい」と振り返った。