DeNAが先発浜口の独り相撲から完敗を喫した。同点の3回に勝ち越しを許し、なお2死二、三塁で迎えたバティスタにベンチは申告敬遠を指示。満塁とし、続く西川との勝負を選んだが、ここからプロ野球ワーストタイの4者連続押し出し四球を献上した。

 この回だけで7四死球。1イニング5連続四球もプロ野球最多タイと、不名誉な記録のオンパレードで試合を壊した。直球、変化球ともに制球を欠いての自滅で2軍降格が決定。今季は8戦に登板も白星なく「力不足です。自分と戦っているようでは勝てない。ピッチングを見つめ直してレベルアップして戻ってきます」と猛省した。

 中継ぎ陣も崩れ、今季ワーストの19安打を浴び15失点。打線も筒香の19号ソロによる1得点のみで今季最少タイの3安打に沈んだ。ラミレス監督は「3回がターニングポイントだった。相手に勢いを渡し、広島は何をやってもうまくいくようになっていた」と厳しい表情だった。

 ▼浜口が3回に4者連続押し出し。1イニングに4者連続押し出しは1リーグ時代の47年4月20日溝部(阪急)が阪神戦の3回に記録して以来、71年ぶり2人目のプロ野球ワーストタイ記録。1試合4度の押し出しは9人目、1イニング4度も6人目のワーストタイ記録だ。溝部は8番から2番までだったが、浜口も7番から1番と、2人とも下位から連続押し出しが始まった。また、9回には砂田が押し出し。チームで1試合に5個以上の押し出しは、78年7月6日巨人(6個)以来、40年ぶり8度目。

 ▼3回の浜口は5連続を含む6与四球。1イニング5者連続与四球は03年7月26日吉野(阪神)以来11人目のプロ野球タイ記録で、1イニング6与四球は99年5月23日戸叶(横浜)以来2人目のセ・リーグタイ記録。