プロ野球の加藤良三コミッショナーは1日、横浜のブレント・リーチ投手(28)を制限選手として公示した。米国に一時帰国中のリーチは、家族が日本でのプレーを心配していることなどを理由に再来日していない。

 選手が個人的理由で野球活動を休止する場合に、球団が制限選手としてコミッショナーに申請し、理由が正当と判断されれば受理される。制限選手の間はいかなる球団でもプレーできず、復帰する場合は再びコミッショナーの受諾が必要となる。米大リーグにならって野球協約に制限選手の条項を加えた1998年以降で初適用。

 新外国人のリーチは先発の一角と期待される左腕。東日本大震災や福島原発の事故の影響で、3月17日に一時帰国した。当面は退団の可能性はなく、球団は今後も話し合いを続けるという。