労働組合・日本プロ野球選手会は6日、大阪市内のホテルで定期大会を開き、阪神新井貴浩会長(35)に代わる8代目の新会長として、楽天嶋基宏副会長(27)を選出した。新井前会長は任期の最後に、思うように進展しない高校野球のプロアマ問題への不満をあらわにした。

 一時断絶したプロとアマの交流は、シンポジウム「夢の向こうに」でプロが高校生を指導するなど徐々に垣根が取り除かれつつある。しかし、今も元プロ選手が指導者になるには一定期間、教諭や臨時講師として在職する必要があり、新井前会長は「なぜプロだけ阻害されるのか。世界のスポーツ、野球を見ても日本だけ」と改善を訴えた。

 さらに「(問題解決へ)全く進んでいない現状、進ませようとしない現状に残念な思いでいっぱい」と日本高野連への不信感を口にし、「一番かわいそうなのは球児たち」と強調した。