<オープン戦:中日5-5楽天>◇21日◇ナゴヤドーム

 昨季限りで現役を退いた山崎武司氏(45)の最後の打席は二ゴロ併殺打だった。球団と20日に異例の1日選手契約を結び、「4番DH」で古巣の楽天戦の引退試合に出場。初回1死一、二塁で巡ってきた最終打席は則本の前に見逃し、空振りで迎えた3球目、140キロ真っすぐで詰まらされた。

 山崎は「イメージ通りの凡退です(笑い)。試合前も室内で打ったけどあのイメージ。いいところを見せたかったけどタイムリーは絶対無理と思った。でもこうやってドラゴンズと楽天との試合で最後に出れて、後輩たちに送ってもらって、新しいユニホームまで着せてもらって本当に幸せ者です」と感謝。セレモニーでは「解説者としての目標は、ドラゴンズと楽天の日本シリーズを解説することです」と夢を語り、最後は場内一周で2万6744人が詰めかけた客席のファンに別れを告げた。