やはり指揮官は「鬼」だった。北谷キャンプで豆まきが行われた。当初、投手陣が鬼役のドアラにぶつける予定だったが、直前になってドアラが偶然通りかかった谷繁兼任監督に鬼の面を渡した。

 監督はノリノリで「おい大野、来いよ!」と挑発。大野、又吉ら投手陣はみんなたじろいだが、鬼に笑顔で促されると「では失礼します…」と大野は下からゆる~くポトリ。「やろうよ。今日はいいからさ」との監督の甘い言葉に、最後は勇気を振り絞り投手陣そろって、豆をぶつけた。

 しかし、やはりただでは済まなかった。鬼は突然、反撃に転じ、雨あられの猛攻撃で投手陣を撃退。ヨレヨレの投手陣は、監督が去ったあと、うっぷんを晴らすようにドアラを集中攻撃した。ドアラは「(監督が)いなくなったとたんにピッチャー陣がひょう変したので、ものすごく怖かった」と涙目だった。