大竹が先陣を切る。いよいよ28日、セ・リーグが開幕。広島は敵地で中日との3連戦に臨む。開幕投手を務めるのは大竹寛投手(24)だ。初の大役を控えた27日、大竹は終始リラックスした表情をみせた。ナゴヤドームは昨年プロ初完封を達成したマウンド。“新エース”が快投を演じ、海を渡った黒田に吉報を届ける。

 プロ7年目で初めて開幕戦のマウンドに立つ。言いしれぬプレッシャ-はあるだろう。しかし、前日練習に臨む大竹は普段どおりの表情でランニング、投内連係などのメニューをこなした。いつもと変わらない投球をする、その決意が伝わってくる。「緊張感は出てきている。でも開幕だからイメージを膨らませるとか、そういうことはしないようにしている」。キャンプ、オープン戦を通じてきっちり仕上げてきた自負がある。

 大竹はナゴヤドームで昨年2戦2勝。15回2/3を投げ失点0で防御率0・00。昨年9月23日、8安打を浴びながら9回まで0で投げ抜き、6年目でプロ初完封を飾ったのもこの球場だ。「去年のことも変に意識せずに、キャンプからずっとやってきたことを出すだけ」。黒田がドジャースに移籍し、より自覚を持って臨んだ春季キャンプ。沖縄から精力的にブルペン入りし、日南でもその姿勢は変わらなかった。キャンプが終わるころ、トータルの球数は1500球を超えていた。

 広島は開幕戦3連勝中だ。いずれも先発は黒田だった。この5年間、開幕マウンドにはいつも黒田がいた。その間、チームの成績は4勝1敗。重圧と責任を背負い、先発する。「平常心で臨みたい」と自分に言い聞かせるように強調した。

 大竹は昨季、中日戦で8試合に登板し4勝2敗。一昨年までの5年間で、1勝しか挙げられなかった相手から4つの勝ち星を奪った。「相性?

 特別いいとも悪いとも思っていない。いい打線なので1球、1球しっかりと投げたい。とにかく自分のピッチングをする」と繰り返した。1年間、エースの称号を譲らないために-。08年の広島は大竹の竜斬りで幕を開ける。【網

 孝広】