<ロッテ1-4オリックス>◇30日◇千葉マリン

 昨季まで3年連続開幕投手を務めた右腕の、意地だった。6回裏2死一塁。それまで無失点のオリックス川越。ズレータへの2球目を投げた後、背中に張りを覚えた。コリンズ監督らがマウンドに駆け寄ったが続投を志願。きっちり左飛に抑えた。7回には同点にされたが直後の8回表に勝ち越しの援護をもらった。冷たい雨が降りしきる中でつかんだ今季1勝目だ。

 中継ぎもしていた04年4月以来の中4日登板だ。前回登板は25日楽天戦で4回4失点で降板した。「前がふがいない投球だったんで早く投げたかった。モヤモヤして過ごすより、逆に中4日でいい方に出てくれた」。開幕前は先発第6の男と見られた。だが平野、デイビー、岸田の故障離脱や中山の降格で先発陣は火の車。10年目のベテランに窮地脱出が託された。

 勝たなければならなかった。2日前の28日は長男の昂太郎(こうたろう)君の1歳の誕生日。「勝って白星をプレゼントしたい」と気合十分だった。コリンズ監督からも「チームとして必要な戦力。自分の投球をしてくれ」とエールを送られていた。4連敗の窮地も、先発のコマ不足も、川越が救った。【今井貴久】