日本ハムの「HAMの方程式」が思わぬ形で崩壊した。今季2勝負けなし10セーブの守護神マイケルが、試合前練習中に右太もも裏に違和感を訴えて都内の病院に急行した。MRI検査の結果、右ハムストリング軽度の筋挫傷と診断された。全治は3週間。中垣チーフトレーナーによれば「3日間は安静が必要」で、16日に1軍登録を抹消される。

 登板への準備を進めるウオーミングアップ中に、痛みが走った。「ダッシュのときに力を入れすぎてしまった。初めて痛める個所です」。本人は渋い表情で振り返った。20日~24日の横浜戦、中日戦(札幌ドーム)はチームに帯同するが、その後鎌ケ谷に移動してリハビリに努める。1週間でキャッチボール、2週間でピッチングを再開できる見込みだが「大事な時期にケガをしてしまったことに、大変申し訳なく思っています」とうつむいた。

 頭を痛める梨田監督は、中継ぎの武田久を抑えにまわす方針。吉井投手コーチも「(武田)久がクローザーの代わりになる。彼が向いているかどうかはわからないけど、今のチーム事情ではいかせるしかない」と説明した。