<都市対抗野球1次予選・岩手県大会>◇5月31日◇初日◇岩手県営野球場
岩手県初の女性登録選手となった、黒陵クラブ(北上市)の小山麻衣子内野手(27)が、チームの初戦突破に貢献した。釜石野球団(釜石市)戦の7回に一塁の守備で出場。5回までは一塁ベースコーチも務め、14-1で圧勝した味方打線を“好アシスト”した。2次予選進出、そして夫であるエース小山哲朗(28)とバッテリーを組み文字通り「女房役」になるのが目標だ。
体は小さくても、大きなジェスチャーで打線をけん引した。「みんなが気を使って試合に参加させてくれて…。迷いながらも、頑張りました」。小山は一塁ベースの脇で必死に腕を回し続けた。呼応するように打線は16安打14得点の猛攻。初体験のベースコーチで勝利の女神となった。
選手としても白星に貢献した。5月10日の全日本クラブ選手権1次予選の一戸桜陵クラブ戦と同様、最終7回に一塁の守備で登場。守備機会はなかったが、ナインとハイタッチで勝利を分かち合った。
小学時代から高校までソフトボール一筋。岩手大で硬式野球部に入部したが、体力的な理由で1年で引退した。卒業後の03年4月、同大の先輩でチームの現エースでもある哲朗と結婚。夫の練習相手を務めるうちに、野球への情熱がよみがえり、今季から再びユニホームに袖を通す。
大槌北小の教諭でもある夫はこの日、学校行事のため試合に出場できなかったが、今日1日の盛岡市立クラブ戦は先発が濃厚。ソフトボールで捕手の経験もある小山は「難しいかもしれないけど、いつも球を受けているので1度はやってみたい」と、グラウンドでも女房役になることを夢見て白球を追う。【由本裕貴】



