ソフトバンク王貞治監督(68)が2日、交流戦の変則日程を利用して、シーズン再開後をにらんだ、チームの再整備に着手する考えを示した。ここまで交流戦10試合を消化し、7勝3敗の同率首位。ただ、王監督は「まだミスが多いからね」とチームの現状に満足はしていない。交流戦は残り14試合で最大4連戦、空き日は6日間もある緩やかな日程だけに、王監督はこの空白の時間を有効活用する。「やりますよ。できてませんから。できるようになるまではね」と、5月30日にも行った野手全員バント練習など小技の特訓を継続する方針を打ち出した。
延長12回の劇的なサヨナラ勝利を収めた1日の巨人戦でも3度のバント失敗を犯すなど、看過できないミスがあった。今季、波に乗れない要因の1つがそこにある。シーズンで12球団トップの2割7分2厘をマークしながら、得点はリーグ4位の237点、と攻撃力を生かせていない。王監督が懸念した長打力は交流戦では12球団トップタイの13本塁打を記録。「本塁打はこのペースでいってほしい。本塁打ばかりじゃダメだけど、ピストルばかりでも良くないから」と王監督は好調な打線に確実な小技を磨くことで、チーム状況を好転させる土台をつくり上げるつもりだ。
最大7・5ゲーム差あった首位西武を5・5差まで追い上げた。王監督は「交流戦優勝?
チャンスだからね」と初の交流戦Vに意欲を見せるが、それ以上に目標としているのが、西武との距離。「今は相手の背中がまだ見えないから。何とか3ゲームまでにね。交流戦は直接対決がないから難しいが、順位は2位でも3位でもいいんだよ」。シーズン再開後、3連戦の1カードで追い付ける「3差」が、王監督の掲げるノルマ。その数字が現実となれば交流戦優勝もグっと近づくはずだ。【中村泰三】




