<阪神4-3オリックス>◇8日◇甲子園
阪神渡辺が3勝目をつかみ、粘る虎投リリーフ陣の象徴になった。7試合8回1/3をゼロ行進で防御率は1・27。6日に北京五輪の第1次候補選手にビックリ追加招集されたばかり。大舞台に負けない強いハートをもつことを、この日のマウンドで改めて証明した。
3-3同点に追いついた後、7回から2番手でマウンドに上がった。左打者4人に2安打を浴び2死一、三塁のピンチ。オリックスが誇る重量3、4番カブレラ、ローズを迎えた。
「もう攻めるしかないというか、気持ちだけでした。初めて対戦するバッターでミーティングとかでも散々(対策を)やっていたんですけど、試合になったら関係ない。もう気持ちだけだと…」。
カブレラの初球はこの日最速148キロをマーク。結局、四球で歩かせたが弱気な素振りはみじんもみせない。満塁で今度はローズ。フルカウントから真ん中高めのストレートを投げ込み、空振り三振に仕留めた。ピンチを脱した瞬間、小さなガッツポーズ。ナインから大きな祝福を受けた。
5月下旬からリリーフ陣のフル稼働が顕著。前日7日のソフトバンク戦では左腕江草が3イニングを投げていた。「江草も昨日投げているし、あそこは渡辺でいくつもりだった」。岡田監督の思いにこたえた勝負根性が、大きな白星をもたらした。【片山善弘】




