中日は今季FA権を取得した川上憲伸投手(33)に対し、ダウン提示を視野に入れていることが26日分かった。西川球団社長は川上について「去年より成績が下がれば当然、それを元に査定することになる」と現在8勝で、昨季の12勝に及ばない川上への提示額は今季年俸からダウンとなることを示唆した。

 昨季から球団はFA選手に対しても、あくまでシーズンの成績を考慮して査定する方針を貫いており、カブスに移籍した福留にも単年契約の場合は現状維持の条件を提示していた。同社長は「もちろん残って欲しい選手。だから昨日呼んで球団の気持ちを話しておいた」と前日25日に川上と会談したことを明かした上で「だからといってFA選手に対する方針は変わらない。それは去年の福留の時もそうだった」と話した。

 具体的な条件提示の時期については「まだ分からない」としたが、クライマックスシリーズ終了後にも行われると予想される球団との交渉では単年契約、複数年契約のいずれも今季年俸3億4000万円(推定)から現状維持か、ダウンでの金額がベースとして提示されることになりそうだ。