「自分たちの野球をやれば、巨人に勝てる」。主砲・栗原健太内野手(27)が、対巨人戦に必勝宣言だ。栗原は開幕戦(3日、東京ドーム)で対戦が予想される巨人セス・グライシンガー投手(33)を昨季打ち込んだ実績があり「まとまっているので打ちやすい」と今季の攻略にも自信を見せた。チームも同投手相手に3勝1敗と、セ・リーグの最多勝投手も苦にしていない。ブラウン監督も手応えを感じており、自信を胸にきょう2日、東京へ乗り込む。

 決して昨季のセ王者を甘く見ているわけではない。昨年の最多勝投手に敬意も払っている。しかし、栗原の言葉には自信が満ちあふれていた。「巨人は昨年優勝している強いチームですが、自分たちにとっては相性がいい、勝っているイメージがある。普通に自分たちの野球をやれば、勝てると思います」。

 その「必勝宣言」には裏付けがある。昨年、対巨人戦に12勝10敗2分けと勝ち越している。その大きな要因となったのは、17勝を挙げ最多勝投手となった巨人のエース・グライシンガーを打ち込んだことだ。5試合で3勝1敗、防御率4・88と、完全攻略しているのだ。

 中でも、主砲・栗原のバットがグライシンガーを粉砕している。15打数6安打の打率4割、3本塁打を浴びせ、打点10をたたき出した。

 栗原は開幕戦で対戦する可能性の高い敵エースについて「コントロールのいい投手だから(狙い球を)絞りやすい。割りと初球から打ちにいって、チェンジアップが来る前に捕らえている。今季は配球も変えてくるでしょうけどね」と分析。相手が対策を講じても、攻略する自信は満々だ。この日はマツダスタジアム内で鏡を使ってフォームのチェックを行うなど、開幕への準備は万端だ。

 WBCで指揮官だった巨人・原監督との対戦ともなるが「今度は敵ですから。自分の打撃をしっかりやるだけです」と話した。

 ブラウン監督も、対巨人戦には「相手が強いチームなのは選手も分かっているはず。だが、今の我々は相手チームがどこかなどを特別に意識しない。自分たちの野球をやれば勝てるという自信があるんです」と頼もしい。

 2日、チームは東京入り。自信と手応えを胸に、開幕戦を待つ。【高垣

 誠】

 [2009年4月2日10時8分

 紙面から]ソーシャルブックマーク