<西武2-1中日>◇20日◇西武ドーム

 西武は今季41試合目で、待ちに待ったサヨナラの瞬間を迎えた。延長10回、主役は中島裕之内野手(26)だった。2死一、三塁から右前打を放ち「おいしい場面だったんで、絶対に打ったろうと思ってました」。直前に栗山の遊撃内野安打で「抜けて決まったと思った」と追いかけようとしたが、気を取り直して自らのバットで決めた。

 追い込まれてからが、中島の真骨頂だ。豪快なフルスイングは2ストライクまで。「どんな球種にも対応できるように、構えを変える」とコンパクト打法に切り替えた。中日浅尾にカウント2-1とされた後、146キロ直球に振り負けず、渋く右前に落とした。4回にバックスクリーンへ運んだ4号同点ソロは、カウント0-1から。状況に応じて、使い分けができる打撃が最大の強みだ。

 10回2死走者なしから、不振に苦しむ片岡、栗山が連打。執念の姿勢が伝わってきたチャンスに、主砲が燃えないわけがなかった。昨年は交流戦前にサヨナラ勝ちが5試合あって勢いがついたが、今季はサヨナラ負けだけが5試合。悪い流れを断ち切ろうと、散髪して試合に臨んだ渡辺監督は「サヨナラ勝ちが出ないかなとずっと思っていたので、きっかけにしたいね」と話した。【柴田猛夫】

 [2009年5月21日8時37分

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