低迷からの脱出へ、球団全体が束になる。最下位の横浜が23日、横浜市内で球団フロント、首脳陣、選手、裏方が一堂に会す異例の決起集会を行うことになった。佐々木球団社長は「気持ちを新たに切り替えていこうということ」と説明。首脳陣や選手のユニホーム組だけの決起集会は多いが、シーズン中にフロントからスタッフまで60人以上が合同で開催するのは異例。球団を挙げて現状打開する姿勢の表れだった。

 まずは現有戦力の結束から入る。21日に終了した交流戦は、6勝18敗とリーグ順位同様の最下位に沈んだ。19日の取締役会では若林オーナーからゲキを飛ばされ、補強指令を受けた佐々木社長は「何とか今月いっぱいをメドにやっている」と、新外国人獲得とトレード補強を目指している。

 6月はわずか2勝と、トンネルの出口は見えないまま。リーグ戦再開を前に一丸となることが必要だと判断した。23日からは全体練習も再開される。これまではチーム防御率もチーム打率もリーグ最下位。機動力も使えておらず盗塁も圧倒的に少ない状況。課題は山積みだが、残り80試合以上を残し、このまま終わるわけにはいかない。乾杯を浮上の号砲にする。【今井貴久】

 [2009年6月23日8時56分

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