西武水田圭介内野手(28)と阪神藤田太陽投手(29)の交換トレードが両球団の間で合意に達したことが10日、分かった。早ければ、11日にも発表される。

 西武は救援投手の補強に動いていた。守護神グラマンが左肩手術で今季絶望。代役に小野寺を立てているが、グラマン離脱のしわ寄せが中継ぎ陣全体に波及し、最大のウイークポイントになっていた。そこで白羽の矢を立てたのが、サイドスローから150キロ近い速球が持ち味の藤田だった。球団内部でも以前から評価が高く、手薄なリリーフを厚くしたい考えだ。

 阪神は野手の高齢化が進み、右打者を補強ポイントに挙げていた。9年目の水田は大阪の出身。堅実な守備に定評があり、小技もできる器用さが魅力だ。西武では中島、中村ら若手の急成長で、出場機会が減っていたが、課題の打撃でも、今季2軍で7本塁打を放つなどパンチ力も秘める。上位を目指す両球団の補強ポイントが一致したもようだ。

 [2009年7月11日8時43分

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