<日本ハム7-1ソフトバンク>◇2日◇札幌ドーム

 エースで負けた。ソフトバンク杉内俊哉投手(28)が6回途中5失点でKOされ、自身今季初の連敗。3回まで無安打ながら4回以降に制球力が鈍る「急変」ぶり。ダルビッシュとの対戦を回避する形で直接対決の第3ラウンドを任せたが、2カード連続負け越しとなった。杉内は3試合連続で王手をかけている2ケタ勝利に失敗した。

 批判の矢面に立つ覚悟で杉内は敗者の行列の先頭に立った。「今日は失投が多かった。スライダーの曲がりが悪かった」。制球にかけては球界屈指の左腕が自らの非と向き合い、悔しそうに口を開いた。帰りのバスに乗り込むとシートに身を沈め、唇を結んだ。

 3回までは無安打。初球ボールは1人だけと安定した立ち上がり。緩急をつけ、スライダーもコースの高低で軌道を変える、いつもの姿だった。しかし4回だ。2死二塁でカウント2-0からスレッジへのスライダーは真ん中やや高めに入り、適時二塁打。続く小谷野には外角低めの直球をうまく打たれ、この回2失点。高山投手コーチは「スレッジに打たれ、1点もやれない中、焦りじゃないけど投げ急いだようだった」と変化を分析した。

 次第に抜けた球が目立ち、ベース板の角をなめるスライダーも微妙に狂った。6回1死三塁では自身ワーストタイになる今季4暴投目で失点。二岡に浴びた2ランも真ん中のスライダー。田上のミットは外角で待っていた。ここでベンチはタオルを投げ込んだ。前回7月22日楽天戦でも6回途中6失点KO。2試合続けてイニング途中の降板は07年8月以来の珍事だ。

 「先発するからには一切の言い訳はない」が信条の杉内は真相を明かさないが、体調を心配する声もあった。高山コーチは「前回は下痢をしていて体重が落ちて体に力が入らなかった。本人は体調が戻ったと言っていた」と説明する。6月27日西武戦でも胃腸炎にかかり、登板前に一切食事ができないまま白星を手にした。ほおが少しこけているようにも見え、断続的な不調となる可能性もある。

 初戦に投げたダルビッシュを避ける「回避ローテ」により直接対決の第3戦で先発。しかし結末は9勝のチーム勝ち頭で敗れ、2カード連続の負け越し。秋山監督は「やられましたね。杉内?

 立ち上がりは良かったけど最初に点が取れなかった」と打線の援護ミスに目を向けた。【押谷謙爾】

 [2009年8月3日12時17分

 紙面から]ソーシャルブックマーク