<横浜4-3中日>◇8日◇横浜

 一塁を駆け抜けた横浜内川聖一内野手(27)が、ホームを振り返った。サヨナラ勝ちを確認すると、両手を突き上げて喜びを表した。「ごちそうさまです!」。対中日の連敗を9で止めたのは、11回1死満塁からの遊撃内野安打だった。代打森笠の四球に始まる「おぜん立て」を見事に結実させた。

 特別な思いを持って臨んだ一戦だった。打線の両輪ともいえる村田が、前日の左太もも裏負傷で登録を抹消された。「脚が悪いのに出続けていたのは知っていた。気持ちを受け継いで頑張るのが村田さんのため」。チームリーダーとしての決意があった。

 暑くなると動きもよくなる。9回のスライディング捕球など、守備でも再三の好プレーをみせた。「気持ちよく野球がやれている。去年も8月に頑張って、首位打者に結びついたから」。4時間42分の熱闘にも、疲労の色をみせなかった。

 [2009年8月9日10時33分

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