オリックスがタフィー・ローズ外野手(41)を構想外とする可能性が18日、浮上した。高額年俸がネックになる上、岡田彰布新監督(51)が将来を見据えて日本人を中心とするチームづくりを目指していることから、フロントも痛みを伴う改革を視野に入れ始めた。

 今季は右手甲の骨折で3カ月近く離脱しながら84試合で22本塁打、62打点とチーム2冠の活躍。帰国前に「来年もここでやりたい」と語り、村山球団本部長も「ミスター・バファローズですから、きっちり話し合いたい」と残留を前提に契約交渉するはずだった。

 しかし岡田監督は「外国人には頼りたくない。日本人が主軸に1人、2人食い込めるチームをつくりたい」とビジョンを描く。ローズが来年もDHや外野の一角に陣取るなら、主砲候補の岡田らの出場機会の妨げになる事実は否めない。

 推定年俸も3億2000万円と高額。来年42歳の年齢面を考え、再契約には大幅な減俸が条件になり、交渉難航は必至だ。岡田監督が「一からチームを作り直す」と改革へ強い意思を示すように、球団も「脱ローズ」の選択肢を検討する。日本で464本塁打の最強助っ人が変革の波に飲まれるかもしれない。

 [2009年10月19日11時3分

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