楽天福盛和男(33)有銘兼久(31)小山真一郎(31)のリリーフトリオが、合同で「救援基金」を設立することが21日、分かった。今季、それぞれの登板1試合につき1万円を貯金。シーズン終了時の合計金額を、地元仙台の子どもたちに寄付する。プロ野球選手が活躍に応じ寄付を行うことは多いが、同じ役割を担う選手が合資することは異例だ。発案者の福盛は「オフにみんなと直接会って、3人で手渡しします。楽しくクリスマスパーティーができれば」と意気込んだ。

 沖縄・宮古島での合同自主トレ中、リーダー福盛が「せっかく一緒に練習をしているんだから、共通の目標を立てよう。自分たちの励みになって、ファンの方に感謝してもらえるものがいい」と提案。有銘、小山も快諾した。福盛は「1人50試合の150万円、では物足りない。3人で200試合、200万円を目指します」と言う。3人は勝ち試合の救援が本職。試算通りの貯金達成は、そのままチームの優勝に直結する。ちなみに昨季は6月から復帰した福盛が35試合、有銘54試合、小山56試合で計145試合だった。

 たまった基金をどういう形で子どもたちに還元するか、3人でじっくり話し合う。固い結束で終盤のマウンドを守り、オフには心優しいサンタに変身する。

 [2010年1月22日9時48分

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