左ひざを痛めていた西武銀仁朗捕手(22)が15日、都内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、内側半月板損傷の重症だったことが判明した。

 佐々木チーフトレーナーは「医者は手術した方がいいと言っている。ただ本人は大きなケガをした経験がないので、ショックを受けている状態。考える時間をつくりたい」と17日に手術するか、保存療法にするか方向性を決める。手術した場合の全治については「損傷の程度によるけど、数カ月かかることは確か」と話し、前半戦の復帰は厳しい見通しとなった。

 ひざは7日阪神戦(倉敷)の走塁中に負傷。当初は「大腿(だいたい)骨骨挫傷」の診断だった。腫れが引くまでギプスで固定後、この日の再検査に臨んだ銀仁朗は「聞いた時は落ち込みましたね。1カ月で戻るつもりだったのに」と唇をかんだ。足を引きずって歩き、囲まれた報道陣に「誰かひざを代えてください」と話す笑顔は引きつっていた。昨季は捕手でチーム最多の112試合に出場。涌井とパ最優秀バッテリー賞にも輝き、飛躍の1年だった。故障から復帰した細川と正捕手の座を争うはずだったが、開幕前のチームにとっても痛い長期離脱となった。

 [2010年3月16日8時8分

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