<西武8-0中日>◇22日◇西武ドーム

 落合中日が今季4度目の0封負けだ。通算500勝の指揮官も手の打ちようがなかった。4失点した3回以降、逆転の気配すらなし。落合博満監督(56)は惨敗を意味深な言葉で表現した。「1度、壊れたものは簡単には戻らない。まあ、何かの拍子で戻ることはあるかもしれないけどな」。3安打1得点で敗れた19日ロッテ戦(千葉)の後にも「よくなってきているものを自分たちで壊している」と言い残した。壊れたものとは-。答えを明かす落合監督ではない。ただ、その行動から推察はできた。

 試合前のフリー打撃中、サングラスをかけた落合監督がグラウンドに出てきた。向かった先にはブランコがいた。ここ4試合で12打数無安打、7三振。悩める4番を15分以上にわたって直接指導した。次に、声をかけたのは3番森野だ。開幕から注文をつけることはなかったが、この日は打撃フォームを指摘した。

 だが“メス”を入れて、すぐに“完治”するほどあまくはない。ブランコは6回に左翼線二塁打を放ったものの、2三振を喫した。森野も過去1勝3敗とチームが天敵としている帆足の前に4打数無安打、2三振。ここ5試合は20打数3安打、打率1割5分。1週間前まで打率4割をキープしていたリーグ首位打者が失速している。

 「ずっと打てる打者なんているわけはない。ただ、その期間を短くしないといけないとは思っている。修正しようと思っている部分があるけど、それは言うことではないです」。

 3割8分1厘の打者にもっと打てと言うのは酷だろう。だが、クリーンアップへの依存度が高いチームだからこそ、多くを求められる。壊れたものが治るまで我慢の時がやってきた。【鈴木忠平】

 [2010年5月23日10時56分

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