<阪神3-2ヤクルト>◇7日◇甲子園
阪神関本賢太郎内野手(31)が、またチームを救った。2-2の同点の6回、今季2本目となる代打決勝アーチを放った。これで代打で10打席連続出塁として、00年種田仁(中日)が持つ日本記録11打席連続出塁に王手をかけた。貯金は今季最多11となり、首位巨人に2ゲーム差と迫った。
天の川が流れる夜空に、関本が美しい虹をかけた。2-2で迎えた6回1死。下柳の代打で登場した。カウント2-0からの3球目に体を反応させた。外角高めのチェンジアップ。「体をピッチャーに正対させず、ヘッドだけがうまく走った感じ。もう1回しろ、と言われたらできない」。自身も驚く完ぺきな対応で、狙い通り右方向へ打球を飛ばす。5月2日巨人戦(甲子園)以来、66日ぶりの3号ソロは値千金の勝ち越し弾。ひと振りで勝利を導いた。「人生で一番良いスイングができた」と充実感たっぷりだった。
七夕の夜に願いがかなった。自宅を出発する前、短冊に思いを書き記した。次男の大成君(5)が幼稚園からササを持ち帰り、短冊に「野球選手になりたい」と願いを込めていた。パパも負けじと「ホームランを打ちたい」と“お願い”。「勝手に書いておきました。上の子(7歳の長男)は(野球)チームに入っているし、下の子も野球は分かりますよ」。愛息2人よりひと足早く願いをかなえた。
これで代打登場で10打席連続出塁。00年に中日種田が記録した日本記録、11打席連続出塁に王手をかけた。1試合最多犠打、1試合最多死球、連続守備機会無失策の日本記録を持つ男。「(記録を)意識していこうかな。3つ(記録を)持っているんで4個目も狙っていこうかな。でも意識してと言って、全然意識してないけど」。お立ち台では虎党にリップサービスしたが、記録よりもチームの勝利が大事、が本心だろう。
ヒーローインタビューでは6月4日に結婚した先発下柳に向けて、大声で叫んだ。「シモさんの結婚祝いをできていなかった。最高の結婚祝いができたんじゃないかと思います」。そして、直後に「シモさんがベンチから『何言ってんじゃ』と言っているので、ベンチに帰るのが怖いけど、良かったと思います」と大爆笑を誘った。いよいよ首位巨人に2ゲーム差。猛虎のムードは最高だ。【佐井陽介】
[2010年7月8日8時59分
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