<中日1-0横浜>◇20日◇ナゴヤドーム
打球が中堅の頭を超えた瞬間、中日ベンチのナインが殊勲者目がけて走り出した。中心にいたのは試合を決めた和田一浩外野手(38)だった。延長11回、1死一、二塁。横浜山口の149キロの直球をたたいた。チームをサヨナラ勝ちに導いたのは犠飛を含めて今季もう3度目。頼れる主軸のひと振りがプロ野球新記録を呼び込んだ。
和田
普通だったら普通のセンターフライ。どん詰まりだったんですけど、前進守備のおかげですね。みんなでつないでもらったんでなんとかこれを生かさないといけないと思った。バッテリーが本当に頑張ってくれているんで。
目の前で3打数無安打のブランコが歩かされた。横浜ベンチが選んだのは和田との勝負。一般に見れば、和田にとっては屈辱的な光景。それでも「まあ、まあ。塁を埋めるのが野球ですからね。それが普通の作戦だと思っていた。心理的な影響?
そんなのはなかったですね」とサラリと言った。ザッツ・ベースボールとばかりに、サヨナラ打で“お返し”した。
お立ち台で中日ファンに約束した。「前半戦はとりあえずあと1試合。明日はボロボロになるまで全力で頑張る」。頼れる竜の5番打者が夏の反攻を高らかに誓った。【桝井聡】
[2010年7月21日11時34分
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