<ヤクルト2-6中日>◇19日◇神宮

 神宮の呪縛(じゅばく)からようやく解き放たれた。中日中田賢一投手(28)がヤクルト打線を8回6安打2失点に抑える好投で7勝目。投手陣にとっても鬼門だった神宮での連敗を4で止め、4月1日以来となる神宮2勝目をチームに運んだ。

 「直球もよかったですし、立ち上がりをしっかり入れたのがよかった。途中からは連打を与えないようにと思って投げた」

 この日は谷繁が試合途中で負傷交代し、4回から捕手が小田に代わるハプニングもあったが「チーム自体も負けていられないですから」と、最速150キロの直球でグイグイ押した。5回には2死一、三塁のピンチで田中を低め直球で遊ゴロに仕留め、反撃を許さず。8回に青木に2ランを浴びて2点を失ったが、8回までを1人で投げ抜き、中継ぎ陣を休ませた。

 これで7月17日の広島戦(マツダ)以来、9試合連続で2失点以下。四球も4試合連続で1つだけと安定感を保ち続けている。

 シーズン終盤になっても疲れをみせることはない。少しでも体調に異変を感じると、せきが出る前に病院に行き、うがい薬をもらって対処する。「まだ風邪の症状が何も出ていない時に病院に行く人なんていないと思いますけどね」と笑うが、それほど徹底した体調管理が、安定したピッチングにもつながっている。

 この日の好投で、今週末の横浜、ヤクルト戦のいずれかでの登板も濃厚となった。もう「暴れ馬」の面影はない。チームが優勝へと近づくとともに、中田賢の信頼度も増すばかりだ。【福岡吉央】

 [2010年9月20日11時34分

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