怪力助っ人が宿敵巨人のスコアラーをびびらせた。中日新外国人ジョエル・グスマン外野手(26=オリオールズ傘下2A)が1日、フリー打撃でまたも場外弾をぶっ放した。威圧感たっぷりに打席に入ると、打撃投手としてマウンドに上がった左腕久本のボールをガツン。打球は左中間にある約5メートルの防護ネットを軽々と飛び越えた。

 フリー打撃をした全21選手の中でただ1人となる場外弾だった。2日前の自主トレではレフトにある高さ14メートルの防護ネットを越える場外弾を放ったが、その怪力は本物だった。この大飛球を目撃したのは巨人007はさっそく、ノートに「要警戒」と書き込んだ。

 巨人樽見スコアラー

 パンチ力があるということは、よく分かりました。(1年目で2冠を獲得した)ブランコのこともあるし、注意しないといけない。落合さんは長距離砲を育てるのがうまいというイメージがありますから。

 ただ、この日は31球中、ヒット性の当たりは5本だけ。対戦した久本と川井が変化球を投げ分けたこともあり、打ち損じるシーンも…。

 グスマン

 気持ちは100%の用意はしていたんだけどね。日本の投手は良いブレーキングボールを投げるし、コントロールも良い。日本のストライクゾーンにも慣れないといけない。

 まだまだ本領発揮はこれから。196センチのG砲はいかにもそう言いたげだ。今後は日本の野球に慣れることが課題になりそうだ。だが、そのケタ外れのパワーは、ライバルチームに大きなインパクトを残したことは間違いない。【桝井聡】

 [2011年2月2日10時55分

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